保身

自分が安全圏にいると分かった時

渦中の隣人を尻目に

肩を撫で下ろしてしまった

 

その隣人は

いつかの自分と同じであったのに

 

手を差し伸べるのが難しいと思うのは

保身のため?

 

人に寄り添うには

余裕がなさ過ぎて

自分のことしか見えてなくて

誰かのために出来ることなんてない

 

私の気付かぬ所で

私に傷付けられている人は

どれだけいるんだろう

 

私の見て見ぬふりは

きっと知っていて

分かっていて

その上で笑って

許してくれているのだろうか

 

私はいつまでも子供のままだ